スゴいマイクの...





みなさんお元気ですか?


もう沖縄では梅雨が明けたそうですね!?


いいなぁ。。。


東京は梅雨真っ最中ですが、あともうちょっとかな?


でもだいぶ夏の気配はしますよね♪







さてさて...


昨日は都内老舗の某スタジオにて


バイオリンとビオラ、クラリネットのレコーディングでした。


20150614_rec1st



晴れとはいえ、梅雨真っただ中の収録なので


この日も湿気が50〜60%くらいあって


楽器のコンディションにはあまりよくない状況。。。


なのに、元気のいいテンポの速い曲ばかり(笑)


がしかーし!!


さすがは、信頼する百戦錬磨の演奏者のみなさん


すごい集中力に 卓越した技術とセンスで


素晴らしい演奏、最高のテイクで応えて下さいました(感謝!!)




それにしてもスゴいマイクの数!


20150614_rec1st_02


今回(いつもお世話になってる同い年の)エンジニアの桜井さんが


お馴染みの名器から、普段お目にかけない珍しいマイク達まで


スゴい数と種類の高価なマイク達を出動させて下さいました(笑)


出来上がりが楽しみだなぁ♪


こうして新しい挑戦や試みをしながら、今日も音楽と共にあれることが


本当にありがたいと思う一日でした(感謝!)


またひとつ楽しい青春の思い出ができました


収録の後は、みんなでカンパイ!といきましたとさ (^^)♪





 

『紅蓮』 by GazettE(ガゼット)〜弦のレコーディング当日

本日12月21日は、今回初めてのお仕事となる人気ロックバンド『ガゼット』さんの現場。
シングル曲『紅蓮』の弦レコーディングの日でした。






今回の曲は、ベーシックなバンドサウンドが既にバッチリ完成していて、サビにはストリングスのとても印象的なフレーズが入ってました。
ご希望もあってそのメロディーを生かしたストリングスアレンジに。
それ程シンフォニックな方向性ではないので、弦の人数構成・役割・配置(定位)も、この曲に合わせて、1st VL(4)、Vla(2)、2VL(4)のセッティングにしてみました。 Vc(0)。





本日は阿部ストリングスチームのみなさん。SEAMOさんのレコーディングでご一緒した以来。
この日は2ndVLの男性一人を覗き、あとは全て女性。よくよく考えてみたら、前回も男性は独り(Vc)、スタジオもここでした。とても素晴らしい演奏でした。ありがとうございました♪

バンドメンバー(Vo:ルキさん、Bass:れいたさん、Drum:戒さん)立ち合いのもと、レコーディングはスムーズに進み、演奏もバランスのいいまとまりのあるアンサンブルで、エンジニア上条さんの録り音もバッチリ!

そうそう、この上条さん。
今回初めてご一緒したのですが、僕がスタジオに到着した時には、ストリングスの譜面からアレンジの意図を読み取り、どういうセッティングで行きたいかを既に理解して下さっていて、既にイメージ通りのマイクセッティングになってました。(素晴らしい!)
それに僕とは歳もほぼ同学年であることが発覚!すっかり意気投合。

とてもいいトラックが収録できました。


東芝EMIミキサー卓

EMI_ブース1

レコーディングが終わった時、ガゼットの皆さんは、ストリングのみなさんとハグしたいくらいの気持ちだったらしいですよ(=^・^=)
とても喜んでいらっしゃいました。

最後ガゼットの皆さんと弦の皆さんにご挨拶をする為に、控え室まで追いかけたのですが、みなさん丁度お帰りになった後で、とても残念そうでした。(現場では、引き続き別の録りが進行する場合も少なくないので、特に弦などチーム人数の多い演奏者のみなさんは、遠慮してジャマにならないようにと、手続きを済ませたらサーっと速やかに退出される場合が多いのです。けしてクールな方々だとか、早く帰りたいからと言う訳ではありませんよ...笑)

次の機会には、お帰りになる前に、終わったらすぐ、みんなでぜひハグしあいましょう♪
(えっと、、、別にやましい気持ちはありません。)


そうそう、今回のこの現場で、たまたま懐かしい人に再会しました。
変わらずお元気そうで、ホントに懐かしくウレシかった。
5〜6年ぶりだった気がするけど、全然変わってなくて。
収録が終わるまでは、段取りなどでバタバタだったから、帰りに話をしようと思ってたのですが... 先の通り、追いかけたけど既に帰ってしまった後で...残念ながら話もろくにできないまま。

普通、ここでメールか電話を掛けたいところ!

...なのですが、実は一昨年の水ポチャ事件以来、携帯電話のデータが全て飛んじゃったので、番号を知らないのです。


結局殆どたいした会話も出来なかったから、久しぶりに再会したのに、きっと相当冷たい人だと感じただろうなぁぁぁぁ。。。

このブログ見てたら電話してくれないかなぁ...と願いつつ、多分ないだろうなぁ。

またいつかレコーディングで偶然に会える事を、ただただ心から祈ろう...


☆今回のガゼットさんとのレコーディングは、終始笑顔の絶えない、とても和やかで楽しい雰囲気の現場でした。
彼らも、とても清々しい好青年達で、あぁぁホントに音楽を、そしてこのバンドの仲間を大事にされてるんだなぁと感じ、こちらまでウレシくなりました。
曲(紅蓮)もとてもカッコイイんですよぉ。リリースが楽しみです。

帰り際「次もまたぜひ江口さんに!」とウレシい言葉を頂き、メンバーそしてスタッフのみなさんと固く握手を交わしました。
こちらこそ、また機会があればぜひとも一緒したいと思っています。

この曲の詳細については、好評できる時期が来たら、改めてご紹介させて頂きます。

みなさん、それまで楽しみにしていて下さいね♪


音魔術〜サウンドマギカ〜いよいよリリースへ!

12月17日は、アニメ『レンタルマギカのサウンドトラックのマスタリングの為、都内の某スタジオへ向かいました。
某といってもバレバレですが..._(^^;)ゞ

スタジオへ到着すると、玄関から廊下まで、建物の中のあちらこちらにクリスマスツリーや飾り付けがしてあって、いつもよく行くスタジオなのに、ちょっと違った心温まるホンワカとしたしたムードが漂っています。

(この写真は帰り際に録ったので遅い時間です)



ツリー

なんかいいでしょ♪
廊下にもすっとポインセチアが並べてあって、何となくクリスマス魔法チックな感じが...




廊下を抜けてエレベータに乗って上階へ(エレベーターを降りてもまたツリー!)。



そして今日マスタリングをして頂く巨匠、川崎洋ルームへ到着!

川崎さんを始め、このFLAIR所属のマスタリングエンジニアさん達は、どの方も才能豊かで、毎年数々の賞を総ナメの日本が誇る超エンジニア集団でもあります。
(ハマザキコミネ作品には欠かせない仲間、情熱と才能の小島康太郎さんやガンダム作品などでお世話になったいつも爽やかな凄腕山崎和重さんもこちらの所属!)




川崎さんには、いままで多種多様な音楽が混在するサントラもの作品をお願いする機会が多く、今までファイナルファンタジーX2ピアノコレクションやビクターリリース作品のアニメサントラ(D・N・ANGELやTrinity Blood)なども手がけて頂いていて、いつも心のこもったキレのあるセンスのいいマスタリングをして下さる、プロとしても人としても最も尊敬し信頼する1stコールエンジニアさんでもあります。


マスタリング卓

マスタリングというものを音楽の専門家ではない方にご説明するのは少々難しいのですが...音質をバランス良く整えたり、曲ごとに違うレベル(音量)を揃えたり、曲間を決めたり、いわゆる製品としてパッケージする為の最後の調整を行うのです。
でも今日(こんにち)のマスタリングは、ただそれだけとは言えないもっと高度で音楽的な取り組みがなされていて、それによって折角の音楽がその手腕によって生きも死にもする大変重要な作業。
創った音楽が世の中にでてしまう前に、制作側の僕らが音楽に対してやってあげられる一番最後の音楽的な取り組みで、ここを出たら、もうどんなに泣いても笑っても二度と取り返しがつかないのです。

よくダルマに最後の片方の目を書き入れるシーンTVなどでを見た事がありますが、きっとアレに似ていて、祈願成就の証とか仏像に最後の魂を入れる!みたいな感じに近いのかも知れません。
マスタリングは現場へ行かずエンジニアさんにお任せしてしまう作曲家やアーティストも多いのですが、僕は別現場でどうしても行けない時でない限り、極力マスタリングに立ち合います。


特に9分近い大曲も収録されている『トリニティーブラッド』のマスタリング時には、この作品に対する並ならぬ想いを感じ取って下さったのか、巨匠が普段ならマスタリングでは在り得ない領域の部分まで、ありとあらゆる手段を駆使して全力で応えて下さいました。まさに涙の出るようなマスタリング。

そんな川崎さんにぜひ次回作もと願っていたので、それが実現してホントに良かった!
そして想像通りにとても素晴らしいマスタリングを施して頂き、さすがは川崎さん!と感動しました。
自信を持ってオススメできる、手応えのあるサウンドトラックになりました。

アルバムのタイトルはその名も『音魔術〜サウンドマギカ』(マギカとは魔術師のこと)。

いま気がつきましたが、FLAIRのHPの川崎さん紹介のキャッチコピーには『瞬間の魔術師』と!

お〜〜〜〜魔術繋がり! なんかありますね、これは。全ては必然!



まだ仮ですが、このサウンドマギカのアルバムデザインのサンプルが届いていたので見てみましたが、とても魔術的でカッコイイんです。完成品を見るのが楽しみです。



開くと...




更に開くと...




今回のレンタルマギカは市川淳さんと僕との共作ですが、サウンドがどことなく共通する部分を感じます。きっと好きな音楽の趣味が似ているのかも知れませんね。
市川君は、つい最近パパになったとか♪
きっと益々愛情溢れる素敵な曲をドンドン生み出される事でしょうね!

この「レンタルマギカ」音魔術-Sound Magica-は、来年1月発売、もう既にAmazonなどで予約が始まってます。

フルオーケストラでレコーディングした自虐的豪華サウンドトラック最新作(爆)
参加して下さった方々も超豪華。

今回もストリングスやアイリッシュ楽器(ティンホイッスル)の入った曲、ギターの奏でる友情のテーマなど、特にどこを切っても想いが溢れ出すような”優しい”バラード系の音楽も盛りだくさんです。


アルバムの詳細はまた改めて特集を!

どうぞお楽しみに!




絶対絶命のピンチ!




今日は、前回ご紹介したのlisaちゃんの楽曲"tears"の生弦のレコーディングがありました。
通常ほとんどの場合、オケが全部仕上がってから歌を録ることが多いのですが、スケジュールの都合により、今回は先に歌を録ってから、後でシンセの弦のパートを生に差し替えるという方式。
スタジオは生弦録りも最高の音で録れるお気に入りの一つで、ちょっとリッチな青山ビクター301スタジオ(^^)v。僕のサントラものの作品でも結構利用頻度の高い、広くて品のいい残響のあるスタジオでもあります。
そんなワクワクするような今回のスタジオですから、いつもよりかなり早めの余裕を持った行動。『今日は早めに行ってお茶でもしよう』などと珍しく余裕の江口。

そんな中、それはいきなりやって来た。
突然の稲光とともに、あっという間に滝のような激しい雷雨!
慌てて部屋中の窓を閉めて回り、安心したのもつかの間、マシンにトラブル発生!
あげくの果てにレコーディングに使用する為のオーディオデータを、ハーディスクにコピーすら出来ずエラー続出。なんとか時間掛けてDVDに焼けたと思ったら、そのDVDがコンピュータに認識されない。データは目の前にあるのに、それをウチから持ち出せないという謎のトラブルに陥り、いきなり絶体絶命の大ピ〜ンチ!
それからあの手この手を尽くし、祈るような気持ちで再チャレンジ。

...どうかHDにコピーよ出来てくれ〜!
...行ってる行ってる...よし行け〜っ!

(エラー表示なし)

お〜〜〜できた〜!

でも気が付けばもうこんな時間。それにこのデータが壊れてないとは言い切れない。でもそれを確認する時間がない。運を天に任せて焼いたDVDとHDを抱えて出発。
なんとか時間10分前にスタジオに滑り込んみセーフ!!!

データも問題なく開けて...『危なかったぁ。。。』
演奏者の人数が多くなればなる程、そのリスクは大きいですから。


...とまぁいろいろとありましたが、現場のレコーディング自体は一つのトラブルもなく、皆々様のお陰で素晴らしくスムーズに流れ、またしてもなんとも感動的なサウンドが録れました。
凝りもせずコテコテの暑苦しい台詞連発のこのアレンジャーに、いつも情熱と最高のサウンドで応えて下さる桑野ストリングスの皆さん、そしてその感動を瑞々しいままに鮮やかに録音してくれたエンジニアの大英パパ、こんな僕をいつも信頼し期待して、今回この最高の環境を準備して下さったプロデューサー桜井さん、皆さんありがとう!

...心から感謝!(涙)

今日は録りのみで終了。後日トラックダウンが待ってます(^^)v

☆今日またしても写真を撮り忘れました...スイマセン(>_<)
一応イメージという事で、我が家のバイオリンちゃんご登場。
明日は今日とは打って変わって、ホームグラウンドなスタジオで思いっきりロックなバンドサウンドのレコーディング。早起きできるかなぁ(笑)


降りてくる瞬間〜ボーカルレコーディングの現場から

昨日5/17は、東京池尻大橋にあるマルニスタジオにてlisa=小峰理紗ちゃんのボーカルレコーディングの日。
久々の再会でしたが、相変わらず益々元気そう!

オケデータの準備も整ったので、早速ボーカルレコーディング開始。
lisaちゃんって、こういうのもナンですが...僕の知る限り、歌ってる時と歌ってない時のギャップのスゴさがダントツにナンバーワン!(爆)lisaちゃんごめん!...m(_ _)m(汗)
その栃木弁と福島弁がミックスした朴訥な口調と穏やかで明るい人柄の彼女。ところがいざ歌い始めると、これがビックリ!!!まさかこんなにスゴい歌が出てくるなんて。最初彼女に会っただけでは、きっと誰も想像できないと思います(変な意味じゃなくて...汗)。

彼女の声を聴く度にいつも思うのは、彼女の声が、まぎれもなく"与えられた天性の声"だということ。最初の1音を発した時から何かが違うんです。彼女はタイプ的に『イタコ』タイプの歌い手さん。声が降りて来た感じとでもいうのでしょうか?
でもね...歌い終わると『今のテイクは、だいぶボッコレて来てましたよね〜』とか『どっぺって』などと栃木弁全開なので....あはははは〜.....それにしても『ボッコレ』って。。。笑
まぁそれもlisaちゃんの魅力の一つですから!

最近の音楽業界、時にはいくつかのテイクから良い部分をセレクトしたり、場合によっては加工したりして本人の歌を作り上げる(勿論プロジェクトによりますが)ような現場もあるなか、彼女はほとんど編集なしの一発録り。
前回のレコーディングの時も、明らかに何かが降りて来たような特別な瞬間があって、彼女の言葉を借りれば、いま歌ってる時そこにおばあちゃんがいたのだとか...)
今回もモニターに映る彼女がしばし目と閉じて呼吸を整えたその直後、最初の言葉を歌い出した瞬間...なんだろうこの安らぎ...優しさとか切なさとか、理屈を越えたところで感じる素直な共鳴、感動、救いのようなもの。
前回のレコーディングの時よりもさらに核心に迫るようなその歌声は、確実に彼女が進化し続けていることの証明と、この歌に込められた特別な『祈り』の強さを深く感じさせられました。
素晴らしい歌でした...。
この楽曲"Tears"は作詞作曲がlisaちゃんご本人によるもので、絶え間なく繰り返される人と人の争いという大きな問題に正面から向き合った深い内容のもの。僕らがレコーディングしていたその瞬間にも、どこかで流れているであろう『涙』と変わらないその現実。僕らにできるすべはないのでしょうか...。

歌詞が掲載できないのが残念ですが、この歌は最後にこう締めくくられています。

...滴に潜む全てが 君に届きますように




☆lisaちゃんとご一緒した過去のCDの中から今回は一つご紹介!
ただいま絶賛発売中。
GUNDAM EVOLVE/MONTHLY THEME SONG 2 December-January [Maxi]

Amazonでも注文できます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0006GB08E/jugem-22/249-5773865-6305900
lisaちゃんの声の響きを大切にする為に、ストリングスカルテットとピアノ中心のアコースティックな響きに、打ち込みのスパイスを効かせたシンプルなアレンジにしたのですが、結果は大成功。短期決戦のプロジェクトでしたが、結果的に、メロディー・歌詞・アレンジ・歌・ミュージシャン全てのスタッフの力が一つになり、かなりいい感じに仕上がりました。
乾いた喉を潤す一杯の湧き水のような体に染み入る音楽です。
lisaちゃんの歌声、日本語って美しい!!!

都内某スタジオにてレコーディング

今日は麻布のStudio FINEにて、ブラスとバイオリンのレコーディング。
HipHop系のアーティスト○EAMOさんのレコーディングで井筒Growth伸太郎さん(○AT_TUNのOne on Oneや○EAMOさんマタアイマショウのアレンジででもご一緒してます。)がベーシックアレンジ、僕はブラスと弦の部分のアディショナルアレンジをしてます。
このレコーディング、ミュージシャンの方々がスゴい!!!
あの村田陽一さん率いるソリッドブラスのメンバーの方々。もはや人間業とは思えない尋常じゃないスーパーテクニック&パワフルな日本の誇るブラス隊。
そしてもう何度もご一緒して来たバイオリンの落合徹也氏(最初にあったのは7年くらい前?)。
業界引く手数多のトッププレイヤーで、この日のレコーディングもほとんど一発OK。やはりあなたはスゴかった!!!
どの方も説明不要なスーパープレイヤーさんですね。
そして...あ〜〜〜ここまで言いたいけど言えないこの曲、誰もが知ってるあのテーマ曲のカバーなのですが、とても面白い仕上がりになりそうです。乞うご期待!